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時々ハードウェアコンポーネントはゆっくりと機能が低下し、様々な一貫性のない問題をもたらします。ある時には、データをディスクにコピーし、普段通りに使用できます。次の瞬間、ランダムと見られるエラー、機能停止、クラッシュ、バックアップタスクの途中にコピー先ボリュームが“消える”、Finderがロックする、など手に負えない動作が起こります。

ハードウェアがこのように失敗すると、OSやCCCがダイアログを表示して、“○○○の取り替え時です!”ということはほぼ不可能です。 代わりに、もう少し深読みして、コンポーネントを探し当て、別のコンポーネントに置き換えてみるなど、欠陥のあるコンポーネントを特定する必要があります。

ハードウェアの問題が起きる多くの場合、CCCはmacOSカーネルからなんらかのハードウェアの問題を明白に示す有意義なエラーを受け取り、バックアップタスクの最後にこれを報告します。しかし、macOSまたはCCCがフリーズしたファイルシステムを探知するケースもあります。その場合CCCから以下のいずれかのメッセージが表示されます:

“(ソースまたはコピー先の)ボリュームのマウントポイントが変更されたため、バックアップタスクは中止されました。”

このメッセージが表示された場合、macOSのカーネルは、影響を受けたファイルシステムが応答しないで終了したことを認識しています。これは明らかにバックアップタスクが突然終了したことを意味しますが、次に述べる別のmacOSの動作よりまだましです。

“(ソースまたはコピー先の)ファイルシステムが応答しないため、バックアップタスクは中止されました。”

CCCがこのメッセージを表示するのは、ソースまたはコピー先ボリュームが読み取りまたは書き出し動作を少なくとも10分間受け入れなかった時です。慎重な追跡テストの結果、単純な読み出しまたは書き出しリクエストが失敗することが検証されました。これらのケースでは、macOSカーネルは誤作動中のファイルシステムに措置を講じることができず、影響を受けたボリュームから読み取りを、あるいは影響を受けたボリュームに書き出しを試みるすべてのアプリケーションに機能停止が見られることが予想されます。機能停止を解除するには、影響を受けたディスクをMacから強制的に接続解除する必要があります。あるいは、ディスクが内部ディスクの場合、電源ボタンを押したままにして再起動する必要があります。

トラブルシューティングの手順

CCCからハードウェアの問題がある可能性があると提示を受けた場合、以下の手順に従って問題を特定することをお勧めします。それぞれの手順の間にバックアップタスクを繰り返してください。問題が解決したらそこで停止してください:

  1. 影響を受けたボリュームが外部ハードドライブに常駐している場合、そのディスクをMacから一度接続解除し、再度接続してください。べつな方法では、先に進む前にMacを再起動してください。一般的にこの方法は、ファイルシステムが機能停止した場合の突発的な問題のみを解決しますので、ご注意ください。ディスクが再接続されると、問題なく機能しているように見えますが、問題が再発しないということではありません。
  2. ソースボリュームとコピー先ボリュームでディスクユーティリティの応急処置のツールを実行してください。ファイルシステムの問題はよくあることで、簡単に特定することができます。ファイルシステムの問題が起動ディスクにあることがわかった場合、CCCのバックアップボリュームから起動するか、または リカバリモード に起動して、ディスクユーティリティを実行すると、問題を修復できます。
  3. Macに接続されている他のハードウェアデバイスがある場合 (例:USB ウェブカメラ、 プリンター、iPhone、つまりモニター、キーボード、マウス、およびソース/コピー先ディスク以外すべて)、それらを接続解除してください。ソースまたはコピー先ボリュームがUSBハブ、キーボード、モニターに接続されている場合、Macの内蔵ポートに接続し直してください。
  4. 外部ハードドライブエンクロージャをMacに接続するために使用しているケーブルを取り替えてください(該当する場合)。
  5. 外部ハードドライブエンクロージャを別のインタフェース経由でMacに接続してください(該当する場合)。
  6. 同じハードドライブを別の外部ハードドライブエンクロージャで使用してください (推奨製品はこちらから)。
  7. ディスクユーティリティでハードドライブをフォーマットし直してください。影響を受けたディスクがSSDではない場合、消去タブのセキュリティオプションをクリックして、スライダーを右にドラッグして、ゼロのシングルパスを書くオプションを指定してください。各セクターにゼロを書くことは、まだ発見されていない問題のある追加セクターを効果的に探知し、“スペアアウト”します。
  8. 以上のどの方法も問題を解決しない場合、ハードドライブが破損しているか欠陥があると考えらます。この場合、ハードドライブを取り替えてください。

“どうしてCCCはコピー先を取り出すのですか?” また “どうしてCCCはコンピュータ全体を機能停止させるのですか?”

これはよく耳にすることですが、概して、“その非難は的外れですよ” と答えています。 大抵の場合、CCCはファイルを影響を受けたボリュームにコピーしている唯一のアプリケーションであるか、少なくともアクセスの大部分を実行しているアプリケーションであるかのどちらかです。そのため、問題がCCCに特定しているかのように見えるだけです。典型的なバックアップタスクは何十万ものファイルシステムのリクエストを作成するので、CCCがハードウェアの問題をディスクで明らかにするのは驚くことではありません。CCCは単にディスクからディスクへファイルをコピーしているだけで、これはシステム全体を機能停止させるような類いのタスクではありません。複数のアプリケーションがボリュームへのアクセス中に機能停止してしまう時、過失は完全にmacOSカーネルにあり、それが破損しているか欠陥があるハードウェアを誤作動させているのです。この判定に確信を持てない場合は、CCCのヘルプウインドウから報告を送信してください。CCCが機能停止したファイルシステムを探知すると、診断情報を収集して機能停止がどこで起きているかを判定します。私たちは喜んで診断を検証し、ハードウェアの問題のある、なしを評価します。

“しかし、ディスクユーティリティはディスクに何の問題もないと言っていますが…”

ディスクユーティリティは、ファイルシステムの構造的な問題を探知する能力はありますが、ファイルシステムに、読み取り、書き出しのリクエストに応答するのを停止させるようなハードウェアの欠陥を必ずしも探知できるとは限りません。さらに、たとえディスクがSMART対応で“検証済み”であるとしても、SMARTステータスが報告する属性は偏っていて、ハードウェアが故障寸前の状態であることをまだ示すことができないかもしれません。ディスクユーティリティは悪いセクターを見つけるためにスキャンしている訳ではありません。ファイルシステムの健康状態のみをチェックします。 悪いセクターはディスクユーティリティから報告されません 。 “検証済み”であっても、ディスクにハードウェアの問題がまったくないということを示すことにはなりません。

“しかし、Disk WarriorやTech Tool、[その他のサードパーティユーティリティ]は、ハードウェアに問題はないと言っています。ハードウェアは大丈夫だと思いますよ!”

今の市場には、ケーブル、ポート、またはエンクロージャの問題を指摘したり、ハードドライブやSSDのファームウェアに存在する不具合を報告するハードウェア診断ユーティリティはありません。Macプラットフォームで現在利用可能なツールが指摘できるのは、ソフトウェアベースのファイルシステムの問題、メディアの欠陥、およびエンクロージャ内のハードドライブデバイス限定のSMART診断の結果です。これらのツールはその範疇で問題を識別するには素晴らしいですが、ケーブル、ポート、またはエンクロージャの問題、あるいはハードドライブのファームウェアの不具合を探知する能力がこれらのツールには欠けています。その大きな穴は、オールドファッションのトラブルシューティングで埋めるしかないでしょう。つまり、構成要素を隔離し、変数を1つずつ除外していき、テストを繰り返すことです。

機能停止につながるその他の要因

バックアップタスクが機能停止する時、ハードウェアが犯人であることがよくあります。しかし、ソフトウェアがバックアップタスクを干渉し、システム全体をも機能停止させることがあります。カスタムソフトウェアに同梱される外部ハードドライブエンクロージャを使用している場合、次のバックアップタスクを実行する前にそのソフトウェアを無効にするか、またはアンインストールしてみてください。エンクロージャにファームウェアアップデートが利用できるのであれば、それも適用してください。そして、エンクロージャとの問題がソフトウェアアップデートを通して最近解決されたかを確かめてください。

関連記事

  • Seagate 診断ユーティリティをアンインストールするとフリーズが緩和される
  • ProSoftのDrive Pulseソフトウェアがバックアップタスクの失速を引き起こすという報告を数件受けています。CCCのコピー先ボリュームのスキャンを無効にすることは、この問題の効果的な解決方法と考えられますが、この方法が効果的ではないという報告も1件あります。その場合、Drive Pulseをインストール解除することで解決します。

さらに、ハードドライブエンクロージャの中には、スリープ/スリープ解除のイベントに反応が悪いものもあります。遭遇している問題が、システムがスリープしたりスリープ解除されたりした後にだけ起きる傾向があるなら、エンクロージャ特定のスリープの問題を除外するために、別のハードドライブエンクロージャかインタフェースを試してみるべきです。

“メディアエラー”のトラブルシューティング

読み込みエラーは典型的なメディアの損傷による結果です。ハードドライブの一部のセクターが破損していて、macOSはそれらからデータを読み取ることはできません。読み込みエラーはソースでもコピー先でも起きる可能性があり、古いディスクも新品のディスクも影響を受ける可能性があります。読み込みエラーが起きたら、悪いセクター を使用しているファイルは削除される必要があります。悪いセクターは、その上にあるファイルが削除される時だけスペアアウト、つまり完全に使用不可能としてマーク、されます。

CCCがメディアエラーによる読み込み不能なファイルを何十、何百と報告した場合、影響されるハードドライブが壊れていると考えられるので、取り替えることをお勧めします。しかし、その数が小さい場合は、必ずしもハードドライブが壊れているという兆候ではありません。以下にメディアエラーの解決法を説明します。

  1. 影響を受けた項目をタスク履歴ウインドウでクリックしてから、Finder に表示をクリックします。
  2. 影響を受けたファイルやフォルダをゴミ箱に移動し、
  3. ゴミ箱を空にしてください。
  4. ソースボリュームから項目を削除しなければならない場合は、それらの項目をバックアップボリュームに配置し、もう一度ソースにコピーし直します(必要で有れば)。†
  5. 数個を超えるファイルまたはフォルダに問題があるとCCCから報告を受けた場合、影響を受けたディスクをディスクユーティリティでフォーマットし直すことを強くお勧めします。影響を受けたディスクがSSDではない場合、消去タブのセキュリティオプションをクリックして、スライダーを右にドラッグして、ゼロのシングルパスを書くオプションを指定してください。各セクターにゼロを書くことは、まだ発見されていない問題のある追加セクターを効果的に探知し、“スペアアウト”します。影響を受けたディスクが起動ディスクの場合、CCCの起動可能なバックアップボリュームから起動し、この手順を実行してください(CCCにバックアップを許可した後)。

† Finderに隠れている項目を探している場合、 “Commandキー+Shiftキー+ピリオド”を押すと、Finderの非表示の項目の表示を切り替えられます。または、CCCドキュメントのこのセクションからCCCを使って隠れている項目を復元する方法をご参照ください。

影響を受けたファイルを削除したら、問題なくバックアップタスクを再実行できるはずです。

注意:影響を受けたファイルのバックアップがない場合、このドキュメントのトップにスクロールし、ハードウェアに関するトラブルシューティングの方法を先にすべてお試しください。上記のように、読み込みエラーは典型的に メディア破損の結果です。まれに、ハードウェア関連の問題(例、ポート、ケーブル、エンクロージャなど)が存在する場合に、メディアエラーが不規則に報告されることがあります。ファイルに残る唯一のコピーを削除することが解決策であると提案された場合、そのファイルを削除する前に、問題の原因と考えられるその他すべての可能性を除外していくことが懸命です。

物理的なドライブの機能不全によって引き起こされた読み込み/書き出しエラー

ソースまたはコピー先のハードドライブが重大な物理的機能不全を起こしている場合(上記の“入力/出力”の読み込みエラーを超えたエラー)、そのディスクから他のハードドライブにデータをバックアップできるチャンスは非常に低いでしょう。もう時間がありません。コンポーネントが今にも故障して、ドライブが完全にマウント不可能になってもおかしくありません。読み込み操作は、瀕死のボリュームにはストレスが多すぎます。特にフルボリュームのバックアップは。最も重要なファイルを直ちにバックアップすることをお勧めします。最も重要なデータをバックアップできたら、次はボリューム全体をバックアップしてみてください。できるだけたくさんのデータを修復したら、影響を受けたハードドライブを取り替えることをお勧めします。

もし今にも死にそうなドライブのボリュームがマウントしなかったら?

マウントしなかったらというより、もう万事休すですよ。ドライブの温度を下げ(どこか涼しい、しかし寒くない乾燥した場所で)、その後サービスワークステーションに接続してパワーアップさせることで、短時間だけハードドライブを回復させることができるかもしれません(そこから起動を試みるのは無理です。時間が足りません)。