CCCはどのような条件を使って、ファイルを再コピーする必要があるかどうかを判断しますか?

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Last updated on 2022年12月6日

CCCはソースとコピー先で異なる項目のみをコピーするよう設定されています。 つまり、バックアップタスクを完了後、次の日にもう1度実行した場合、CCCは最後のバックアップタスク後に作成または変更された項目のみをコピーします。 CCCはそのサイズと変更日を使用してファイルが異なるかどうかを判断します。 もしファイルのサイズまたは変更日がソースとコピー先でまったく異なる場合、CCCはそのファイルをコピー先にコピーします。

CCCのタスク履歴ウインドウからもっとも最近完了したタスクを開き、タスク監査を確認して、正確に何がコピーされたか、そしてそれはなぜか、を確認できます。 例えば、2から5GBほどのファイルが、たとえ、ソースボリュームになんの変更も加えていないように思える時でさえ、毎日のバックアップでアップデートされることは珍しくありません。 macOSはさまざまなキャッシュとログファイルを休みなくアップデートしています。 そしてこれらが1日の終わりには実に蓄積されているのです。

組織的変更は大容量のデータが再コピーされることにつながる

ソースボリュームに大規模な組織的変更を加えた場合、例えば、多くのデータを含むフォルダを移動した、またはその名前を変更した場合、それらの項目へのパスが変更されたので、多くの項目がコピー先に再度コピーされるという結果になります。 バックアップタスクを実行する前に同じ組織的変更をコピー先に適用することで、この再コピーの動作を回避することができます。

アンチウイルスアプリケーションがファイルの変更日を実際に変更することがある

CCCがファイルをコピー先にコピーした後、CCCが一番最後にすることは、ファイルの変更日をソースファイルの変更日と一致するように設定することです。 このファイルシステムのアクティビティは、アンチウイルスソフトにファイルをスキャンするよう指示します。 これは一般的には問題ありません(たとえバックアップタスクのパフォーマンスが低下しても)。 ファイルを読むだけではそのファイルの変更日を変更するには当たりません。 それで、うまく設計されたアンチウイルスアプリケーションはCCCがコピーしたファイルをスキャンすることで害を及ぼすことはありません。 けれども、アンチウイルスアプリケーションがファイルに“手をつける”、つまりファイルに変更を加える時、変更日は現在の日付に変更されます。

コピー先のファイルの変更日がバックアップタスクの日時に設定されようとする場合、CCCがコピーした後に、アンチウイルスソフト、または他の背景サービスがファイルに変更を加えている可能性が高いと考えられます。 アンチウイルスソフト(または他のソフトウェア)による変更日の改ざんを解決できない場合は、CCCがコピー先の新しいファイルをアップデートしないように設定できます。 この設定を適用するには、CCCのメインアプリケーションウインドウからバックアップタスクを選択してから:

  1. 詳細設定をクリックします。
  2. ファイルのコピーの設定タブからコピー先の新しいファイルをアップデートしないの設定をチェックしてください。
  3. タスクを保存して実行してください。

関連ドキュメント

一部のファイルシステムで時間帯の変化が変更日に影響する

HFS+、APFS、NTFS、およびその他の最近のファイルシステムは協定世界時 (UTC、注:GMTに匹敵)を基にファイルの変更日を保存しています。 一方、FATファイルシステムは、ファイルの変更日をコンピュータのローカル時間帯設定を基に保存しています。 一般的にこの差は問題ではありませんが、FATボリュームとNTFSまたはMacフォーマットのボリュームの間で (または、Macフォーマットのファイルシステムとタイムスタンプにローカル時間を使用するNASデバイスの間で) ファイルをコピーする場合、問題が生じます。 時間帯と夏時間が変化する間に、FAT32ボリュームのファイルの変更日は変化してしまいます。 その結果、CCCはこれらのファイルの日付が古いとしてそれぞれのファイルを再度コピーします。 残念ながら、CCCはこのFATファイルシステムの欠点を正しく設定し直すことはできません。 そのため、ファイルをFATボリュームに(または、から)コピーする必要がある場合、呼応するソースまたはコピー先のボリュームもFATフォーマットされていることをお勧めします。

Microsoft MSDN ライブラリ:File Times

前述のファイルシステムのバックアップを使って夏時間への移行を処理するには

この問題に遭遇した場合、上記で提案された詳細設定、コピー先の新しいファイルをアップデートしない を使用することで、夏時間への変更のうちの1つの問題が解決しますが、もう1つの問題は解決しません。 もう1つのアプローチは、タイムスタンプの差においてもっと寛大な解決策を使用するようCCCを設定することです。 CCCのグローバル“NASTimestampLeniency”の属性を設定することで達成できます。 これは、CCCのコマンドラインユーティリティ (“ターミナル”アプリケーションなどで)を使って設定できる高度なグローバル設定オプションです:

"/Applications/Carbon Copy Cloner.app/Contents/MacOS/ccc" -g NASTimestampLeniency int 3601

この設定を使うと、コピー先の同じファイルの変更日内でファイルの変更日が1時間 (と1秒) 以内であればCCCはファイルを再コピーしません。 ファイルサイズの差が優先権を持つことに注意してください。 また、これがグローバル設定である一方、この設定は非HFSおよび非APFSのソースまたはコピー先があるタスクにのみ適用されます (設定の名前に関わらず、NASファイルシステムに制限されません)。 起動可能なバックアップタスクがある場合、この設定は適用されません。

メールの“接続動作状況のログを記録”を設定すると非常に大きなファイルが作成されます

メールの“接続診断”ウインドウで“接続動作状況のログを記録”を有効にして、その設定を無効にするのを忘れると、メールは膨大なログファイルを作成して、やがて起動ディスクがいっぱいになります。 CCCがバックアップの度に異常に大量のデータをコピーしていて、バックアップが連続して実行されていることもあることに気付いたら、以下の手順を実行して、この大量のデータがメールのアクティビティログに関連していないかを検証してください:

  1. メールを開きます
  2. “ウインドウ”メニューから“接続診断”を選択します
  3. “接続動作状況のログを記録”の横にあるボックスのチェックマークを外します
  4. Finderで、Optionキーを押したまま、Finderの“移動”メニューから“ライブラリ”を選択します
  5. ライブラリ > コンテナ > com.apple.mail > データ > ライブラリ > ログ > メール、と進みます
  6. 大容量のログファイルを削除してください