CCCとAPFSについて知っておくべきこと

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Last updated on 2022年12月6日

ファイルシステムとは何ですか?

ファイルシステムはMacのソフトウェアでおそらく最も重要な部分でしょう。 また、最も明らかな箇所の1つと言えます。少なくとも正しく動作しているかどうかという点において。 すべてのユーザとすべてのアプリケーションはファイルシステムを使用します。 ファイルシステムはハードドライブのファイルのすべての記録を保ち、整理します。また、どのユーザとアプリケーションがそれらのファイルにアクセスできるかを判断します。 ファイルシステムはファイル数とそれらのファイルが消費している容量も記録しています。 ファイルを検索、ファイルを開く、ファイルを移動する、ファイルを保存する、ファイルを削除する、そのたびに、そのアクションを実行しているのがファイルシステムです。

CCCは暗号化されたAPFSボリュームをサポートしますか?

はい、CCC は暗号化されたAPFSボリューム (別名:FileVault暗号化) に/からバックアップできます。 但し、CCCは暗号化の処理には一切関与しませんので注意してください。 暗号化はボリュームの機能で、ファイルを書き込むツールの機能ではありません。 起動ディスクでFileVaultを有効にしている場合、起動ディスクのファイルは暗号化されます。 それらのファイルは、アプリケーションによって開かれた際に、ファイルシステムによりその場で暗号化されます。 同様に、FileVaultをコピー先ボリュームで有効にしている場合 (例えば、バックアップから起動中、環境設定のセキュリティパネルを経由して)、コピー先のファイルは暗号化されます。 CCCはそれらのファイルを暗号化する必要はありません。 ディスクに書き込まれていく時にファイルシステムによってその場で暗号化されます。

APFSには“クローン”機能があると聞きました。 それはCCCがしていることと同じですか?

いいえ、APFS内のクローン機能はCCCが実行するコピー機能とは完全に無関係です。 しかし、場合によってはCCCがAPFSのファイルクローン機能を活用することはあります。

APFSのクローンは、余分なストレージスペースを消費することなく、同じボリュームにファイルのコピーを即座に作成できます。 ファイルをクローンする際、ファイルシステムはデータのコピーを作成しません。 むしろ、そのファイルに最初のファイルから独立して修正できる第2のリファレンスを作成します。 この2つのファイルは、ファイルの同じ部分についてはディスクのストレージを共有します。 しかし、どちらかのファイルに変更が加えられるとその内容はディスクの異なる部分に書き込まれます。 APFSのファイルのクローンはファイルのコピーを同じボリュームに作成する時のみ動作します (例えば、Finderでファイルまたはフォルダを複製する場合)。 一般的にCCCはボリューム 間で ファイルをコピーしますので、APFSのクローンはその種のタスクには適用されません。 場合によっては、CCCはファイルの内容をアップデートする前に、コピー先にファイルをクローンすることもあります。

覚えておくべき重要な点は、APFSのファイルクローンは起動ディスクの領域を節約できるということです。 一方、CCCのバックアップはソースディスクに問題が起きた場合に備えてデータを保存しておけるということです。 これらはまったく異なる目的を果たしています。 APFSのファイルクローンはバックアップを作成するということとはまったく関係がありません。

バックアップディスクのディスク使用状況がソースディスクのディスク使用状況と一致しないのはなぜですか?

CCCのグローバル除外 はSafetyNet機能と同様に、 過去のディスクの使用状況においてこれまで正当な違いをもたらしてきました。 しかし、前述のAPFSのファイルクローン機能は、この懸念に新しい側面を追加しました。 APFSのファイルクローン機能がソースボリュームで領域を節約する一方で、これらの領域節約はファイルを別のボリュームにコピーする際に必ずしも適用できないことがあります。 さらに悪いことには、Finderはファイルのディスク使用状況を正確に表示しません。 Finderは1つのファイルが別のファイルのクローンであるかどうかを考慮に入れません。 むしろ、Finderはそれぞれのファイルとフォルダの合計サイズを計算し、ディスクの容量よりもはるかに高い合計値を表示します。

ソースとコピー先のディスク使用量は決して合計されないので、ソースとコピー先を比較するための信頼できる測りにはならないかもしれません。

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